2.試乗して分かる?
▼中古車を買うときに試乗することで,どれほどの情報を得られるだろうか?
▼なるほど,同じ排気量で同じボディタイプで同じような大きさでありながら,トヨタと日産では確かにフィーリングが違う.同じドイツ車であっても,ベンツとBMWではまったく異なる特性をもっている.
▼しかし,そんな情報に意味があるのだろうか?実際に乗らなくても先述程度の情報はネットを検索すればいくらでも拾える.それこそ自分で運転しても気が付かないところまで,詳細にインプレッションされている.
▼試乗することが大事なのではなく,それによってエンジンの調子だとかサスペンション周りの状態だとか,見ただけでは確認できない情報をどれだけ得られるか,が重要だ.
▼実際,こうした情報を試乗で満足しようとすること自体がナンセンス.プロフェッショナルは,車を仕入れるときにイチイチ試乗などせず,状態は整備点検記録簿の記載内容を詳細に確認することによって行う.
▼タイミングベルトを6万kmで交換し,12ヶ月ごとに足周りを分解整備,その他整備内容もすべて記録されているような車ならば,私は素性の分からない低走行車よりもいい選択だと思う.
▼動作音や走行音で多くのことを判断する能力があればいいのかもしれないが,友人の運転する車の助手席に乗り,目をつぶってじっと音を聞いてみて,何を確認できるか試してみるといい.
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