1.実車見て分かる?
▼私は,かつて某新車ディーラーで営業をしていた時代からいままで,多くの中古車を査定してきた.
▼板金塗装や修理の技術も驚くほど進化している.車をぶつけて修理に出したことがあれば分かると思うが,あんなに激しくヤッてしまったのに,まるで何事もなかったかのように,新車同様にピッカピカに蘇える.
▼修理するほうもプロフェッショナルだから,どこまでキレイに直せるかに相当な神経を注ぐ.査定する際にそれを見抜くスキルも相当必要で,オークションなどから車を仕入れる際に,修理歴かどうかでトラブルが頻繁に発生している.
▼その道のプロフェッショナル同士でさえ,見落とす可能性があるのに,どうして素人が見抜けるだろうか?結局は,販売車両の状態や履歴をどこまで詳細に(正直に)公開しているか,に尽きる.
▼実車を見ないで購入することがリスクと考える人が圧倒的に多いだろうが,私にいわせれば,お客様に実車を見せて確認させた上で購入させることで,クレームを跳ね返すための防御をしているとしか思えない.
▼「購入前にご確認いただき,納得した上でご購入いただいたんですよね?」といわれれば,反論はなかなか難しい.「いった・いわない」の泥沼だ.
▼もちろん,店員さんが信用できるかどうかもあるが,自分で確認したって何も分からない以上,できる限りの情報を目に見える形で開示してあったほうがいい.

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